都島区の名所・旧跡

貴志康一居宅遺構

網島町9 元大阪市桜宮職員会館内

近代日本の洋楽の黎明期に活躍した音楽家貴志康一は、明治42(1909)年に生まれ、幼少期を都島区ですごしました。明治32(1899)年、貴志家は網島町に居を構え、その後大邸宅に改築しました。現在も残る松花堂茶室は当時の貴志邸の遺構です。

母のたしなんでいたヴァイオリンの虜となった康一は、1926(大正15)年、スイス国立 音楽院に留学、2年後にはベルリンで学びました。

英王室が所蔵していたこともある、大変貴重なストラディヴァリウスを購入した康一ですが、 やがて指揮と作曲に転向し、20世紀最大の指揮者といわれるフルトヴェングラーとも親交を深め、昭和9(1934)年にはベルリンフィルを指揮しています。

また、その作品「竹取物語」は、故湯川秀樹博士が日本人として初めてノーベル賞を受賞した際、記念晩餐会で演奏されたものです。都島区役所のチャイムにも使われていますのでお聴きください。

帰国後も日本の音楽界で活躍し、大きな期待を集めていましたが病に倒れ、昭和12 (1937)年11月17日、28歳の若さで、惜しまれつつこの世を去りました。

貴志康一居宅遺構